~君という光~
透真と颯ちゃんと別れたあたしは今日も家まで走って帰った。

玄関を開けると、

「おかえりー。」

そういってくれるお母さん。
本当に昔のように…昔にタイムスリップした感じだ。
嬉しい。

「ただいま。」

「きいな、今日の学校はどうだったの?」

「ん?別に普通だけど。」

「高校に入ってから新しいお友達出来たんでしょ?」

「まーね。」

「今度おうちに呼んだら?」

「うん、呼ぶよ。」

「明日は?」

「友達の家に遊びに行くから無理かな。」

「あら、そうなの。良かったわね。
 じゃあ、呼ぶ時は言ってね。
 あと、明日なるべく早く帰ってきなさい。」

「なんで?」

「暗くなって危ないからよ。分かった?」

あたしは「うん。」と言いながら自分の部屋にこもった。
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