~君という光~
「いっやぁ。今日は楽しみですなぁ。」

昨日みたいにニヤニヤしながらブツブツ言ってる透真。

「きも…。」

思っていることを言ってしまった。

「あぁ?」

透真怖っ。

「え?何?」

「なんか言った?」

「えぇっとね、あたし、きも…だめしやってみたいなって言おうとしてたんだ。
 でも、ためすって字はどう書くんだっけって思ったから”きも”で止まっちゃったんだ。」

一生懸命誤魔化すあたし。

「はぁ?肝試しかぁ。
 ためすってごんべんに式だよな?」

あぶなーい。
そっと心の中で息を吐く。

「そ、そうだったかも。」

変な汗が垂れてくる。
今、冬!
絶対におかしいって思われる。
さりげなく汗を拭くあたし。

なんだかんだで学校は終わった。
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