ただ、思って・・・ただ、愛して・・・
でも、別に美花はキモくない・・・むしろ綺麗でかわいい。
なにもいうことのない可愛さである。
それに比べて私はこんなんで・・・美花のことはあまり言える立場じゃない。
私と正反対の美花。だから私はもう、修也との恋はかなわないかもしれない。
いや・・・叶わない。
毎回こう思うと、絶対にマイナスのほうに考えてしまう。
こうなると授業にも集中できない。高校になって、成績は下がっていく一方で・・・
授業もほとんど寝ていて。
別に大学の進級なんかちっとも考えていない。
今の私の頭は修也だけなんだ。ほかに何もない。
友達もいらない・・・修也さえいてくれば私は・・・
「おいっ!二葉!」
「あ、はいっ!」
「ぼーっとしてないでちゃんと授業聞け。」
「はい。」
高校になって授業中説教なんかされないと思ってたのに。
先生だって私を無視して授業進めればいいのに・・・
私は仕方なく黒板に書かれた文字をノートに写していく。
でも、やっぱり一日中、修也のことは頭から離れない。
――――・・・
今日、私は日直である。しかも男子と・・・二人で。
部活の入っていない私は放課後のこっても全然平気。
でも、日直で一緒の彼は修也と同じく野球部らしい・・・坊主だから。
「ね?」
「なに?」
「日誌・・・書いてくれる?」
「わかった。」
私は彼に日誌をもらい、書き始めた。