ただ、思って・・・ただ、愛して・・・
ピピピピ――ピピピピ――・・・
「38度です。」
「あらら、完璧に熱あるじゃない。」
先生に体温計を渡してベッドに寝転がった。
「テスト、どうするの?受けるの?受けないの?」
「もう・・・受けません・・・」
「ここで休むのもいいけど、もう家に帰ったほうがいいわよ。」
「・・・」
私は返事をせずに毛布をかぶった。
「ここにいたいならいてもいいわよ。私もここにちゃんといるから。」
私はそのまま眠りについた。何も考えずに。
修也のことを思っているだけで辛い。
元気もでない。食欲も出ない。しゃべる気もしない。
辛い・・・辛い・・・
でも、私は好きだから・・・好きだから・・・
この思いはけっしてなくしてはいけない。
ずっと好きだから・・・だからいつか、修也も私のこと、見て欲しい。
その時まで私はずっと、修也のこと思っているから・・・
だから・・・
――――ッ!――――・・・
起きたら私は額に汗をにじませていた。
なんか変な夢を見たきがする。
なんの夢だっただろう・・・忘れた・・・でも、誰か男の人がいたような。
でも、その人は修也じゃなかった・・・誰だろう。
「あ!二葉さん。大丈夫?すごく苦しそうだったから・・・」
先生はタオルを持って来てくれたようだ。
「大丈夫です。ありがとうございます。」