ただ、思って・・・ただ、愛して・・・
なによ・・・こいつ。
言いかけたこと言わないで・・・はっきりしない男だな。
ま、いい。興味ないから。
あ・・・もう少しで学校についてしまう。
嫌だなぁ。行きたくないっつうの。私、なんのために学校に行ってんだか。
前までは修也に会うために学校に行く。って感じだった。
最近では何か行くたんびに辛いから・・・
修也見ても元気出ないから・・・学校行ってる意味もない。
「おいっ!」
「えっ!?」
「もう学校ついてんぞ。」
すると石原は私の背中をバンっと叩いた。
「痛っ!」
あのやろ!むかつく。
石原は私の方を振り向くと無邪気に笑ってバス停を出た。
なんだあいつ。笑いやがって。
私はカバンを持ってバスを出た。
そのあと石原のあとをついていったが、あいつも朝から彼女とご対面。
あんなにさっき私と喋っておいて・・・女たらしか。
彼女おるくせに私になんか話しかけてくるな。
彼女とだけ話しとけ。
私はそう思いながら教室に向かった。
階段からも聞こえる男子の騒がしい声・・・
私の教室の前だ。
しかも・・・その中に・・・修也がいた。
一気に鼓動がはやくなる。でも、私はあそこを通らないと教室にははいれない。
私は一歩踏みしめた。
「ごめん・・・どいてくれない?」
私は修也に言った。でも、修也は普通の顔で
「あ、ごめん。」
普通に避けた。
私は教室に入る。男たちの笑い声が聞こえる。
修也の笑い声も聞こえる。うるさい・・・うるさい・・・
なによあの普通は・・・優しい時は優しくして・・・