ただ、思って・・・ただ、愛して・・・

でも、私的には同じ学校に慣れただけですごく嬉しいものなんだけど。
あ、いけないいけない。こんなところでボーっと立っている場合じゃない。
プリント配らないと。
私は教室にはいって課題のプリントを配った。高校にもなって朝自習みたいなのがあるなんて・・・すごくだるい。
しかも、私のクラスはモテ女子の集まりなのだ。そして私はひとり浮いている。
みんな足が細くて、男子には絶対モテる。完璧女子が多いのだ。
それに比べて私は、身長はあるものの・・・足は周りに比べて太い。目は一重。なんも普通の女子高生。もちろん、友達なんて必要ない。散々中学の時やられたからな。

私、暴力タイプなので・・・男子からも嫌われます。これで修也の恋を・・・とかできるわけないじゃんって思うだろう。自分でも思う。
口調も悪いので。

私が周りの女子みたいにスタイル良くて可愛らしかったら修也も好きになってくれてたのかな・・・
今、伸ばしている髪の毛は中途ハンパに伸びてすごいことになっている。
そろそろ髪の毛切ろうかな・・・
コツン・・・――

何かが飛んできた。消しゴムか。誰のだろ。
「ハハッ!!」
笑い声が聞こえる。男子の。
ふーん。消しゴム飛ばして楽しんだ。私は消しゴムを持って男子の輪の中へいった。
ほんとお前らって・・・
「幼ねぇんだよっ!!」
私はバンっ!!と消しゴムを叩きつけた。うちらのクラスの男子はみんな幼いから。

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