ただ、思って・・・ただ、愛して・・・

・・・・・・――――

「二葉」
「はい・・・」
出席確認・・・今日も学校の始まりだ。
1時間目から移動教室だ。しかも・・・理科。
朝から眠いような授業させてんじゃねぇよ・・・ま、寝るつもりだけど。
私は朝自習が終わり、教科書などもって理科室に向かった。

―ドンッ!―

私が下を向いてて歩いていたせいか、誰かとぶつかってしまった。
相手の足元を見ると男だ。私は顔をあげる。
「お、美琉久!おはよ。」
「おは・・・」
言いかけたとき、修也のとなりには美花がいた。
「あら、おはよ!朝から私たちはらぶらぶだもんね。」
「あぁ。」
なんか。修也も笑ってるし。私は何も喋らないまま理科室に向かった。
怒りがこみ上げてくる。一発、あの女を殴ってやりたいは。
ふざけんな・・・修也も、なんであんな女に惚れたの?
朝から私は不機嫌だ。     

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