スマイル
誰かがアキラの温かい腕の中を知っている人がいると嫉妬しそうで─・・・ 
 
誰かがアキラの優しい声を知っている人がいると悔しくて─・・・ 
 
誰かがアキラに抱きしめてもらっていたと思うと嫉妬しそうで─・・・ 
 
誰かがアキラにキスしてもらっていたと思うと涙が出そうで─・・・ 
 
やばい・・・涙出そう・・・ 
 
私は目を擦った。 
 
「どうした?」 
 
アキラが俯いている私の顔を覗き込んだ。 
 
「いや!!見ないで・・」 
 
私はそう言った。 
 
「そう言われると見たくなるんだよな~」 
 
アキラはそう言いながら私をヒョイッと上げお姫様抱っこした。
< 42 / 67 >

この作品をシェア

pagetop