*Love Mail*-恋のはじまり-
すると、ちひろは震える声でこう聞いてきた。
「な、なんで…??」
なんで…か。
「なんでって…。したかった。ただそれだけ。」
これが、俺の本当の気持ちだ…。
そして、俺は立ち上がって、床に落ちているジュースを拾って持ち上げ、家庭科室を出ようとした。
が、俺はドアの前で足を止めて、ちひろのほうを向いた。
「俺、さっきも言ったけど、独占欲強いから。それと俺、ちひろのこと気に入ったから。この言葉の意味、ちゃんと理解できたら、今日の後夜祭のとき屋上に来て。じゃあな。」
こう言い残して、俺は家庭科室を出た。
これは、俺の賭けだった。