*Love Mail*-恋のはじまり-
俺は近くのベンチに座ると、原も俺の隣に座った。
「なーんだ。もうちひろのこと諦めたのかと思った!」
「諦めるわけねーだろ!」
すると、原は「ははっ!だよな!」と言って笑った。
そして、俺は立ちあがった。
「じゃあ、俺そろそろ部屋に戻るから。」
そう言って、部屋に戻ろうとすると、原から腕を掴まれた。
「ちょっと待てよ。俺は”先約”なんだろ??だったら少しは一緒にいろよ。」
「は??」
何言ってんだよ、こいつ…
「有村に話があるんだ。」