*Love Mail*-恋のはじまり-








俺は、話終えたと同時にその場に崩れ落ちた。







そして、目からは自然と一粒の涙がこぼれていた。






ちひろの手を握っている俺の手も震えていた。







辛い過去が、話をしていくうちに、だんだんよみがえってきた…







忘れようとして、無理矢理忘れた、過去が…








すると、ちひろはその場にしゃがみこみ、そして、俺を優しく抱きしめてくれた。






それが、とても温かかった。






人のぬくもりがこれほど温かいものだったと初めて知った…。






そして、ちひろは口を開いた。





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