タイトルなしの物語
「水族館!?」
私は昼休み、いつものように太陽と紫苑と瑞恵と話していた。
太陽は、急に
「クリスマスイブはいつものように家族で集まって、クリスマスは2人で水族館に行こうか」
って言い出した。
「…嫌か?」
目をキラキラさせている私を見ながら太陽が聞いた。
嫌な訳がない。
「行く!絶対行く!」
だって…修学旅行の動物園もすっごく楽しかったんだもん。
行かない訳がない。
「分かったから…落ち着け?」
私は太陽に宥められているけど、落ち着ける訳がない。
「朱莉?何かいいことあった?」
後ろから光野くんに話しかけられた。