タイトルなしの物語


「紫苑…太陽…」


紫苑と太陽も私と同じ反応。


「何々?どういうこと?」


分かってないのは瑞恵と光野くん。


そりゃそうか。


瑞恵には咲花のこと話してないし…。


「光野くん?咲花…何か言ってなかった?」


「え?高校入る前に引っ越してきたって…」


そうだったんだ…。


私全然気づけなかった。


「瑞恵…咲花はね、私の幼馴染なの」


「なぁんだ…そういうこと」


瑞恵は何故か安心した表情になった。


「てっきり紫苑の浮気相手かと思っちゃった」


瑞恵はそう言って笑った。


< 105 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop