タイトルなしの物語
「私が入る隙間なんてないかな?って思ったの。私がいた場所には瑞恵ちゃんがいたから」
「何言ってるの?瑞恵と咲花は違うよ!それぞれなのに…」
これはもちろん本心。
「紫苑と瑞恵が付き合ってるの」
私が言うと、咲花は笑って言った。
「朱莉と太陽も…でしょ?」
「うん!あ…咲花と光野くんもでしょ?」
私が言うと、咲花は驚いた顔をした。
「知ってるの?」
「だって光野くん同じクラスだもん。修学旅行でも同じ係だったし」
「ああ…振ったんでしょ?告白されて」
光野くんはどこまで話してるんだろ…。