タイトルなしの物語
「だったらその光野くんも誘えばいいじゃない!」
何でそうなるの?
私はお父さんに助けを求めた。
「久しぶりにいきなり会ってもしんどくないか?」
さすがお父さん!
「そう?なら仕方ないわね…」
お母さんは諦めたみたい。
それに、今日は何だか瑞恵の元気がなかった気がする。
私だって突然のことで驚いたし…。
あのテンションで来られたら光野くんだって辛いかもしれない。
「じゃあ、そういうことだからね!」
私は部屋に戻ろうと椅子から立ち上がった。