タイトルなしの物語


「瑞恵おはよー」


教室に入り、瑞恵に挨拶する。


「あ、おはよ!」


瑞恵もいつものように笑顔で返してくれた。


「あのね?太陽の手ってあったかいの」


私が言うと、瑞恵も言う。


「何言ってんの。紫苑の方があったかいよ」


そして私達は笑い合う。


これもまた、私の幸せ。


でも…。


「あ!朱莉!瑞恵ちゃん!」


咲花が教室に入って来て…。


「ごめん、トイレ」


瑞恵が教室から出て行った。


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