タイトルなしの物語
「好きって言ったら…バカにされない?」
「されないと思うよ?だって…本音なんでしょ?」
美春は無言で頷いた。
「じゃあ…行っておいで?」
私は美春の背中を軽く押して家の中に入れた。
ホワイトクリスマス…。
みんなが幸せになれますように…。
美春がちゃんと大河に気持ちを伝えられますように…。
そして、願いが叶いますように…。
サンタさん、どうかみんなにはそんなプレゼントを。
そんな、心があったかくなるようなプレゼントを。
どうか…どうか…よろしくお願いします。