タイトルなしの物語
「春香…バカにしないで聞いて?俺は…小さい頃からずっと春香が好きなんだ」
俺はそう言って春香の目を見た。
でも…。
「え?何で泣いてんの?」
春香の目からは大量の涙が流れていた。
やっぱり…俺のことなんか…。
「好き!私も大河が好き!大好き!」
飾り気のないまっすぐな春香の言葉。
俺は言葉を失った。
「…大河?」
俺を心配そうに見つめる春香。
「ありがとう…春香」
そう言って俺は軽く春香の額にキスをした。