タイトルなしの物語
「瑞恵…いくつ買ったら良いかな?」
「は?そんなの自分で決めなさい!」
そうだよね…。
私は、お母さんへの六○亭のお土産を何個買うかで悩んでいる。
いっぱい買って私も食べたいし…。
でも、もしかしたらこれからいっぱい買い物するかもしれないし…。
「ほんっと、朱莉は優柔不断なんだから」
瑞恵が呆れてる。
そうです、私は正真正銘の優柔不断女です。
「そろそろ…まだ悩んでんの?」
様子を見に来た紫苑に一刺しされた。
「どうしよう…2個か4個で悩んでるの」
紫苑まであからさまに呆れた顔をした。