タイトルなしの物語


「障がいを持つ子供たちに教える仕事をしたいの」


朱莉にぴったりの夢だ。


それを思うと同時に、びっくりした。


だって俺は…。


「俺の夢は、特別支援学校の教師なんだ」


朱莉と同じ夢を持っているから。


「え?」


朱莉もびっくりしてる。


そりゃそうだよな。


俺も朱莉も、紫苑も。


だれも夢の話をしたことがなかったから。


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