タイトルなしの物語


「分からなかったら、日野にでも聞け」


先生も知ってるの?


「はい…」


「そんな顔するな…将来のためだと思え」


先生にはまだ言ってないけど、私には効果があった。


「分かりました」


私は大量のプリントとともに席に戻った。


「うわ…いっぱいあるね」


隣の席の美羽(ミウ)ちゃんがびっくりしてる。


「矢野先生からだって…頑張るね」


私も苦笑いで返す。


「朱莉ちゃん好かれてるから…」


美羽ちゃんはにっこり笑って言ったけど…。


「黙れ」


後ろから黒いオーラが…。


< 156 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop