タイトルなしの物語
「分からなかったら、日野にでも聞け」
先生も知ってるの?
「はい…」
「そんな顔するな…将来のためだと思え」
先生にはまだ言ってないけど、私には効果があった。
「分かりました」
私は大量のプリントとともに席に戻った。
「うわ…いっぱいあるね」
隣の席の美羽(ミウ)ちゃんがびっくりしてる。
「矢野先生からだって…頑張るね」
私も苦笑いで返す。
「朱莉ちゃん好かれてるから…」
美羽ちゃんはにっこり笑って言ったけど…。
「黙れ」
後ろから黒いオーラが…。