タイトルなしの物語
嫌な訳ないのに…。
何でわざわざ確認するの?
やっぱりいじわる。
そんな恥ずかしいこと彼女に言わせるの?
「駄目って言ったら?」
「朱莉もいじわる…。でも、それでもいる」
太陽、大好き…。
私はそういう気持ちを込めて太陽の腰に腕を回した。
「朱莉…」
太陽は片手で器用に窓を閉めて、カーテンも閉めた。
「好きだ」
そう言って顔を近づけてくる。
私は自然に目を閉じて、太陽のキスを受け入れる。