タイトルなしの物語
scene2<懐かしき思い出>
「美味しかったねー」
「うん!ほっぺが落ちそうってこういうことなんだね」
北海道初日の夕食後、私と瑞恵はまったりタイム。
「そうそう、結局どうしたの?」
急にそんなことを言う瑞恵。
「え?何が?」
私には何のことだかさっぱり分からない。
「ほら…マリモ買った店で…」
「あぁ…」
そこまで聞いて思い出した。
太陽がキツネのストラップを手に取ってたんだっけ。
「あのね、今は太陽に彼女いないんだって」
「うん、らしいね」
瑞恵知ってたの!?