タイトルなしの物語
「おまえ…何歳だよ」
太陽は呆れたって顔をしてる。
「17です!!」
私は意味もなく意地を張って答える。
「いや、知ってるけどさ…やっぱり俺何かまずいこと言った?」
何で?いつもはこんなに話さないのに…。
いつもはこんなに優しくないよ?
私、なんだか調子狂っちゃう。
「何でそうなるの?」
「だって…いつもと違うだろ」
それは太陽だよ?
私はいつもと同じ。
「違わないんだけどなぁ…」
私がそうつぶやいた時、到着を知らせるガイドさんの声が聞こえて私たちの会話はそこで終了した。