タイトルなしの物語
「朱莉、どうだった?」
無事、モグモグタイムに間に合い、その愛らしい姿をカメラに収めた私は、放心状態。
「…」
「朱莉!大丈夫?」
少し強めに瑞恵に呼ばれるまで気づかなかった。
「あ…大丈夫。かわいかったね…」
私って本当に本気で動物好きなんだなぁ…。
なんて、自分で感心してしまう。
「あ…時間ちょうどいいよ。今からバスに向かうよ?」
紫苑は私たちを振り向いてそう言った。
「了解!」
この動物園、最高だったよ。