タイトルなしの物語


「太陽!」


部屋に戻ると、朱莉は寝ていた。


「…朱莉?」


私は変なことを考えてしまって、朱莉の側に行った。


「心配すんな。寝てるだけ。発作は治まったから」


太陽は疲れた声で教えてくれた。


「そ…っか」


私は安心してその場に座り込んでしまった。


「瑞恵…」


紫苑が私を立たせ、椅子に座らせた。


「瑞恵…朱莉は何でロビーにいたんだ?」


太陽が聞いてきた。


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