タイトルなしの物語
「朱莉、おはよう。体大丈夫?」
目を開けると瑞恵が立っているのが見えた。
「ん…大丈夫。おはよう」
「ねね、太陽とどうなったの?」
瑞恵が興味津々って感じで聞いてきた。
「彼女になっちゃった…」
顔が熱い…きっと真っ赤になってる。
「そっか…おめでとう!」
瑞恵は満面の笑みで言った。
「瑞恵…ありがとう」
私も笑顔で返し、準備をした。
今日はこの後東京に向かう。
昨夜太陽がくれたストラップをリュックにつけた。