タイトルなしの物語


「…ん」


目を開けると、まぶしかった。


周りは真っ白で、何も見えない。


「朱莉」


太陽の声が聞こえる。


「太陽?」


でも、姿は見えなくて…。


夢…?


だったら早く覚めてほしい。


「朱莉ちゃん」


春香(ハルカ)…?


何故か春香の姿ははっきりと見えた。


でも、追いかけても追いかけても追いつけなくて。


とうとう消えた。


「春香…?春香!春香!」


嫌だ、置いて行かないで。








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