タイトルなしの物語
「春香!!」
「檜垣?どうした?夢でもみたか?」
私はベッドにいて、真木先生が横に座っていた。
「せん…っ」
私はまたあの感覚を感じた。
「落ち着け?」
先生は誰かを呼びに行ったみたい。
でも、私の呼吸はどんどん変になる。
「…朱莉!ほら、落ち着けって…」
太陽がまた私の鼻と口を紙袋で覆ってくれた。
優しく背中をさすってくれて、少しずつ落ち着いた。
「大丈夫…大丈夫…」
太陽は何度もそうつぶやいてくれた。