タイトルなしの物語
「さ、どうする?お母さんに連絡する?」
まだしてなかったんだ…。
私は、てっきりもうされていると思っていたから、少し驚いた。
「私…続けたいです」
周りに迷惑かけるかもしれないけど、続けたい。
「ま、檜垣がそうしたいならいいよ。日野もそう願ってるから」
先生の言葉に、太陽は一瞬固まり、次の瞬間真っ赤になった。
「でも、一応連絡だけはしようか」
先生はそんな太陽の反応を楽しんでいるみたい。
「あ…はい」
私は太陽を気にしながら先生に差し出された携帯電話を受け取った。
「おい…真木先生!」
「そのまま番号押してな?」
先生やっぱり楽しんでる?