タイトルなしの物語
「え…当てるの?」
「は?俺だっておまえの幼馴染だぞ?」
確かに、太陽も私の幼馴染。
私の家の右隣が紫苑の家で、左隣が太陽の家。
家族ぐるみで仲が良いもんだから、赤ちゃんの頃からずっと一緒。
「いや、太陽には分かんないでしょ…」
これは私の正直な感想。
だって、いつも、今彼女がいないのが不思議なくらい彼女持ちだよ?
私のことが分かる方が不思議でしょ。
「おまえ…それ本気で言ってんの?」
少し不機嫌になる太陽。
内心焦りながら、キュンキュンしている。