タイトルなしの物語
「あっかりー!」
ラブラブタイムが終了したらしい瑞恵と紫苑が1階から上がってきた。
「あ…一緒にいたんだ?良かった良かった太陽を捜す手間が省けたよ」
冗談っぽくそんなことを言って太陽の機嫌を直してしまう紫苑はすごい。
でも、私の太陽への想いを知っているのは瑞恵と紫苑だけ。
でも紫苑はけっこう不器用だから、太陽に言っちゃうかもしれない。
「うし、次行くか!」
実は、今は自由行動の時間。
集合時間まではあと1時間ある。
自由行動の班員は紫苑に瑞恵に私に…太陽。
太陽なんて到着したらすぐに離れて行っちゃうから、私あんなこと言ったの。
「次はどこ?」