タイトルなしの物語
「うわぁ…お姉ちゃん自分から誘っちゃうの?」
「朱莉も大胆になったものねぇ…」
ちょっと待って?
何で2人ともこんな言い方なの?
私はさっぱり分からずただただ2人と太陽の顔を見比べる。
「じゃあおばさん、夕飯になったら呼んでもらえますか?」
太陽は私の手を引っ張って階段へと導く。
「ええ、朱莉をお願いね?」
お母さんったら…ただ数学を教えてもらうだけだって言うのに…。
それに、さっきの美春の反応。
あれは一体…?