タイトルなしの物語
もちろん、私の体温は急上昇。
「朱莉…心臓すごいよ?」
「た…太陽はどうしてそんなに普通なの?」
私はこんなに焦っているのに対して太陽はいつもとなんら変わりない。
「ん?じゃあ…」
太陽はそう言って私を90度回転させた。
この体勢になってしまうと…。
私は緊張し過ぎて太陽の顔を見ないけど、太陽からは私の顔が丸見え。
「…真っ赤」
太陽はそう言って少し笑った。
そして、私の手を太陽の胸に当てさせた。
「ほら…分かる?」
太陽の胸に当てられた手には、太陽の鼓動が伝わっている。
「太陽も…どきどきしてるの?」
私はそこでやっと太陽の顔を見た。