タイトルなしの物語
「2人っきりで過ごさないの?」
真面目な顔をしていう瑞恵。
…2人っきり?
「む…無理無理!無理に決まってんじゃん!」
私は顔の前で両手を振って否定する。
「…無理なんだ?」
その時、頭の上から声が降ってきた。
もちろんそれは太陽の声で…。
私の体は言うまでもなく硬直した。
「俺と2人っきりにはなれないんだ?へぇ?」
すっごい責められてるんですけど…。
いや、でも私、嘘はついてないよ?
「た…太陽?怒ってるの?」
私はつい不安になって聞いた。