tea
ちっちゃいころからあたしたちは本当に仲が良かった。

毎日同じ髪型に、同じ服、もちろん下着や靴までぜんぶ一緒だった。
それはママのおかげっていうのもあるんだけど、あたしも葵ちゃんとお揃いが嬉しくて嬉しくて色までぜんぶぜんぶ一緒にしてもらってた。

よく考えると普通双子って区別するためにわざと色とか髪型変えるよね?
でもあたしたちにそんな必要はなかった。

だってあたしと葵ちゃんは双子なのにあんまり似てないから…。
顔だけじゃない、性格だって正反対だし、体型も違う。

けどね、だからと言って困ってることとか悩んでることは何もないの。
どんなに違っていたってあたしたちはあたしたちなんだもん。
違うからこそ、こんなに仲が良いんじゃないかって思うぐらいなんだしね。


あたしは葵ちゃんのことが大好きだし、とっても尊敬してる。

パパやママ、友達なんかとは違う、あたしたちは二人でひとつ。


だからあたしの隣にはいつだって葵ちゃんがいて、葵ちゃんの隣にはいつだってあたしがいた。
それが当たり前の毎日だった。
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