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「ダメとかじゃなくて…どうして急に…」


はぁはぁと肩で息をして、ちょっと達也を睨みながら返答を待つ。


「だって葵が最初に来てくれないんだもーん」


そう言うと今度は頬をふくらまして、つーんとそっぽを向いてしまった。
そしてそのまま、また葵は拒否するし…とか、いつもいつも苦しそうだし…とかぶつぶつ文句を言ってる。


よかった…いつもの達也だ…

文句を言われてるのにホッとしちゃう私。
そのまま顔を覗き込むようにして達也の隣にぴたっと座った。


「ごめんね…?」


「いやだっ」


全く即答してくれちゃってさ…。でもあたしはめげずに謝り続ける。


「たーつーやぁ、ほんとにごめんね?」


「いやだっ」


何度か謝ってみたけど達也は相変わらずそっぽを向いたままで、こっちを見てくれない。
もう何に謝ってるのかさえよくわかんなくなってきちゃったし…。

それからもごめんねといやだのやり取りを何度か続けた後、達也が急にくるっとこっちを向いた。
じゃぁさ…と言いながらにやっと笑うとまた私の体を押し倒した。

そして耳元でこう囁く。


「じゃぁさっきの続きしたら許したげる」
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