tea
痛い痛い痛い。

胸が痛いよ…。


でも私がこんな気持ちになるのおかしい。寂しさと孤独感でいっぱいになるなんて…
悲しんでいいのは達也だよ。
可哀相なのは達也だよ。

それなのに、頭の中ではちゃんと分かってるはずなのに、こんなに胸が切なくなるのはどうして…?

私が服を着終わっても、達也は相変わらず無垢な顔で眠ってる。





『嘘』と『裏切り』

似てるけど必ずしも意味が同じではない、二つの言葉。
『嘘』が『裏切り』の一部分であるときと、『裏切り』が『嘘』の一部分であるとき、どちらも存在するんだと思う。


じゃあ、私の場合はどっちなんだろう?
そもそも私は達也に嘘をついてるの?
達也を裏切ってるの?

わからない…。

今自分がしていることも、今本当にすべきことも、そしてこれからすべきこともわからない…。

でも何もできないままの私が、何も知らない達也といるのが1番いいんじゃないかって思う。
このままずっと達也と一緒にいて、たまに桜の顔を見て、穏やかに毎日を過ごす――――それがベスト。







そう、『私は達也を愛してる』んだ。
< 40 / 55 >

この作品をシェア

pagetop