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大学に着くと既に多くの人がいた。
私も結構早く来たつもりだったからちょっとびっくり。

なんだかみんな頭よさそうに見えるなぁ…

そう思いながら電源を落とそうと携帯を開くと何通かメールが届いていた。


お母さん『お母さんには見えなくても桜が毎日頑張ってたのは、お母さん知ってるよ。試験終わったら3人でお茶しようね』

お父さん『頑張ってこいよ。』

達也『葵が落ちたらそれはそれで嬉しいけどな…(笑)帰り迎えに行くから、頑張れよ!』

夏美さん『今までお疲れさま。今日の夕飯は葵さんの大好きなグラタンにしましょうね。大地と待ってます』

桜『葵っメール間に合ったかな(>_<)!?桜も真剣に応援してるから、葵ちゃんも頑張って☆』




みんなの激励メールを見てたらなんだか元気がでてきた。
弱気になってる場合じゃないね、単語の確認でもしなきゃっ。


そのあとはしっかり集中できて単語帳をパラパラ見てると、あっという間に試験開始の時間になった。

今まで頑張ってきた分、鉛筆を持つ手が震えた。




「はじめっっっ」



私の最後の試験が始まった。
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