葉っぱの法則
「でも、良かった。」
「…え…?」
あたしの口から出た言葉は、理由がわからない肯定的な言葉だった。
「あたしが思っていた蒼葉は、可愛くて、クラスの人気者で、友達がたくさんいて、なんて言うのかなぁ…弱点が何にもない子だなぁ、って思ってた。」
「…そう…だったんだ…。」
「それに比べてあたしなんか可愛くないヤンキー見た目だし、友達いないし、蒼葉とは真逆のあたしだからさ…」
あたしは蒼葉の目を見た。
「ぶっちゃけるとあたし、蒼葉の事が憎かったし、嫌いだったんだよね。」