葉っぱの法則
「え…」
「家で話かけられるとイライラしたり、一緒に学校だって行きたくなかったし。」
あの時は本当にイライラした。
何度も何度も声に出さず、心の中で蒼葉のことを罵っていた。
蒼葉の笑顔に罪はない。
そう考えると、言葉で言えないし、自分が弱く見えてくる。
それが本当に悔しかった。
あたしも蒼葉みたいになりたかった。
「蒼葉に話かける人達、必ずあたしを見るんだもん。もう朝からウンザリ。もう慣れちゃったけどね。」
どんな慣れだよ…
言ってる自分が惨めに見えてきちゃった。