happy birthday~君との約束~㊤
本当は…紗枝が羨ましくて仕方がなかった。
だけど、私はお姉ちゃんだからいつもいつも我慢してた。
そう言われてきたから。
だけど、もう…分からないよ。
ねえ、お母さん…私を産まなきゃ良かったの?
私…生まれてきてよかった?
溢れた涙は止まる方法を知らなかった。
どんどん溢れるばかり。
こんな顔を翔太にだけは見られたくない。
だから俯こうとすれば
私は翔太の腕の中におさまった。