私の歩く道


部屋を出て
二階に続く階段を登り

二階の一番端っこの部屋を選んだ

靴を脱ぎ

荷物を投げつけた

ムカつく

あ、携帯‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

とりあえずさっきの部屋の前まで戻る

どーしよ どーしよ どーしよ

考えていると

コミュニティーの入り口から

見たことある人が歩いてきた

名前、名前、名前

名前をおもいだすのに時間がかかる

その間男はさっきの部屋の前まで来ていた
なんとなく階段に隠れた

「俊哉」

口に出してしまった

「誰」

そら、見えないところから
名前呼ばれたらビビるよね

私は俊哉の前にでた

「あ、麻衣!」

「あ、あのさ、
ここ入るの?」

さっきの部屋を指差す

「入るよ。入りたい?
危龍灰になんか用事でもある?」

俊哉もきりゅうかいなんだ

「ち、違うの
部屋に麻衣の携帯あると思うから
とってきてほしぃんだけど」

「いいよ」

俊哉は部屋に入り

ちょっとしてから
私の携帯を持って出てきた



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