私の歩く道
電話が鳴った
さっきの音
嘘つき男
「はい」
「あ!今から部屋こいよ。
危龍灰の部屋だぞ?」
「黙れ」
「は?あぁ、彼奴なら帰らしたから」
「黙れ」
「なんだよ。なんで怒ってんの」
「別に怒ってないし、あの人とかもう頭になかったから、なんで帰したの?
あの人かわいそう~
しかもそこに行く意味がない。もう関わらないでね。じゃあ」
ブチッ
ムカつく。本気で
「はぁ、馬鹿みたい」
中1みたいなキレかた
中1だけど認めたくない自分
「はぁ」
ため息は止まらない
「また死のうとしてんの?
死ぬなら人に迷惑かけないよーに」
聞こえる声の方へ向く
は?ムカつく。
でも正論。
そこに煙草を吸いながら立つ男
危龍灰の部屋で麻衣の肩を揺らして
出ていけと言った男
さっきそこでキスしてたカップルの男
目つきが糞、悪い男
目つきが糞、悪いせいか
怖く見える男
「はい、迷惑かけてすいませんでした」
そう言うと
その糞、男は階段を下りてきて
麻衣の顎を上げる
スッゴい、イケメンな男
「なんでしょうか」
「ふッ」
クスクス笑いだす男
「なに?」
「餓鬼が大人ぶってんぢゃねーよ
餓鬼が死ぬなんてほざくな
真面目に働いてる奴の方が
死にたくなるんだよ
真面目に何かに取り組んだ事もない奴が
死ぬなんて馬鹿にしか見えねーぞ」
はぁ、ため息がでる
「真面目?ふざけんなよ
あんたに何が分かんの?麻衣の何を知ってんの?なんも知らないくせに長々とありがとうございました!馬鹿?元から馬鹿だから分かんないんだよね、ごめんね!」
一番自分がキレてるのはこんな事でキレてるんぢゃない
餓鬼 ってゆうワードが嫌いなだけ