猫が好き!
正気だったら絶対にあり得ない、自分の暴挙に呆れて真純は絶句する。
シンヤは表情を緩めて、再びため息をついた。
「本当に全然、覚えてないんだね」
そして記憶にない、ゆうべの経緯を教えてくれた。
さすがに飲み過ぎだと判断したシンヤに促され、真純は自分で部屋に戻った。
そして自分でパジャマに着替え、部屋を出て行こうとするシンヤを、一緒に寝てくれと布団に引きずり込んだらしい。
あまりの醜態に、顔から火を噴きそうな気がして真純は俯いた。
「いきなり目の前で脱ぎ始めるし、焦ったよ」
「え……」
パジャマの下はパンツ一枚だ。
確かにいつも寝る時はそうだが、着ていたものは全部脱ぎ捨てたらしい。
しかもシンヤの目の前で。