猫が好き!
ちゃんと仲直りできたようでホッとした。
多分少女も同じ事を思って、微笑んだのだろう。
進弥は隣を歩く真純の手をそっと握った。
少し驚いたように、真純は進弥を見上げる。
外でベタベタするなと、手を振り払われるかもしれないと思ったが、意外にも真純は、黙って進弥の手を握り返した。
進弥は心の中で、密かに誓う。
この手を決して離さないようにしよう。
二度と真純を不安にさせないように。
(第2部 完)