猫が好き!
あまり時間がない事も事実だが、まずは表だって行動する事は控えて、状況を把握する事にした。
アンダーグラウンドは真夜中に賑わう。
あの掲示板も真夜中の方が活発だった。
昼間のうちに過去ログを見ておく事にする。
あいつの出現を待つなら、しばらくは真純と生活時間帯が合わなくなるだろう。
「ねぇ、真純さん。僕、明日からしばらくの間、朝ご飯いらないから」
「食べないの?」
「うん。多分真夜中から明け方までネット見てると思うから」
「じゃあ、夜食作ろうか?」
「いいよ。真純さんは早起きするんでしょ? 一食ぐらい食べなくても平気だし。だから先に寝てね」
「うん……」
自分だけ先に寝るのが寂しいのか、気が引けるのか、あるいは夜食を断られた事にガッカリしているのか、真純は納得がいかないような表情をしている。
進弥はニヤリと笑い、真純の耳元で囁いた。