猫が好き!


 もう今日は現れないのかも知れないと思いながら、機械的に更新ボタンを押した時、唐突にあいつが現れた。

 反射的に右手のリターンキーを叩く。
 進弥はツールの画面を凝視した。
 わずか数秒の動作時間がやけに長く感じる。

 やがてコピー終了のメッセージが表示され、進弥はホッと息をつき掲示板の記事に目を移した。



シンヤ:クリスマスに大仕事が待っているので、それまで商売は休止します。



(てことは、こいつがここに現れるのはこれで最後?)


「冗談じゃない!」


 叫んだと同時にキーボードを叩いていた。


< 264 / 354 >

この作品をシェア

pagetop