猫が好き!
「なぁに? 私が知らない間に随分仲良くなったのね」
「いやぁ、ちょっとした認識のズレがあっただけで、元々仲悪かったわけじゃありませんよ」
高木はヘラヘラ笑いながら言い訳をして、部屋を出て行った。
応接室に移動してテーブルにコーヒーを置きながら、瑞希はからかうように言う。
「高木くんと仲良くなったの? シンヤくんに言っちゃおうかな」
真純は顔をしかめて否定する。
「そんなんじゃないよ」
以前ヤキモチを焼かれた事があるので、勘弁してもらいたい。
とりあえず、いつものように書類を交換する。
瑞希はコーヒーを飲みながら興奮したように告げた。