猫が好き!
何事もなく普通に食事を終えて、シンヤは自室に引き上げた。
真純は後片付けを終えると、仕事部屋には行かずに、二階にあるシンヤの部屋を目指した。
まだほとんど仕事は終わっていないが、まずはシンヤと話をしない事には、どうせ仕事が手につかないと思ったからだ。
ノックしてシンヤの返事を待ち、扉を開ける。
シンヤは少し焦った様子で、パソコンの画面を隠すようにその前に立ちはだかった。
シンヤの後ろを覗くように首を傾けると、シンヤはさりげなくそちら側に体を傾ける。
少し引きつった笑顔を浮かべるシンヤを、真純は見上げた。
「話したいことがあるの」
「何?」
シンヤは相変わらず、わざとらしい笑顔を張り付かせている。
それを見据えて真純は告げた。